長嶋茂雄さん引退セレモニーと“我が巨人軍は永久に不滅です”

引退セレモニーと“我が巨人軍は永久に不滅です”

長嶋茂雄はこの日、後楽園球場での中日戦ダブルヘッダーを最後に17年間の現役生活に幕を下ろしました。試合後、球団が用意したセレモニーに加え、長嶋自身の思いから自発的に外野スタンドへ歩み寄り、観客に直接別れのあいさつをしました。

そのときの感極まった様子、嗚咽しながらタオルで涙をぬぐう姿に、5万人の観衆が総立ちとなり手拍子で応えた光景は、今なお語り継がれる伝説です。

そして、セレモニーの最後に語られたのが、あの有名な言葉――

我が巨人軍は永久に不滅です。

この一言は、長嶋茂雄という男の“野球への愛”と“巨人軍への忠誠”、そしてファンへの思いが凝縮された名言となりました。


■ 引退試合での劇的なホームラン

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引退試合となったこの日、第1試合の第1打席で中日の村上投手から15号2ラン本塁打を放ちます。最後の最後まで“燃える男”を体現するかのような快打。

長嶋は「最後だからどうしても一本ホームランを打ちたかった」と語り、試合前から執念で練習していたそうです。これこそ、闘志を燃やし続けた野球人生の象徴的な瞬間といえます。


■ 選手・ナインとの別れ、王貞治との無言の対話

引退を迎えた長嶋に対し、“V9戦士”たちはこぞってかけ寄り、固い握手を交わします。なかでも、長年ともに巨人軍を支えてきた王貞治との無言のやりとりは深く印象的で、言葉にしなくても通じ合う“ONコンビ”の絆がうかがえました。


■ 引退スピーチ全文の感動

長嶋が残した挨拶文は、野球人生を振り返るとともに、ファン・仲間・球団への感謝にあふれたものでした。とくに、

背番号3は僕のものではなく、ファンのものです

という言葉には、スターでありながら驕らず、ファンあっての自分を忘れない誠実さがにじみ出ています。


■ 総まとめ:涙と拍手に包まれた“別れの日”

  • ファンの大歓声と涙に包まれたセレモニー

  • 最後のホームランという“有終の美”

  • 王との別れに象徴される“巨人黄金時代”の終焉

  • 「我が巨人軍は永久に不滅です」の名言

この引退劇は、長嶋茂雄という一人の野球人が日本人の心に与えた影響力の大きさ、そして野球が持つ感動の力を象徴する一日だったといえるでしょう。