『光る君へ』第14話「星落ちてなお」感想 ネタバレ

2024年4月7日放送

『光る君へ』第14話「星落ちてなお」

光る君へ第14話で、遂に藤原兼家がこの世を去り、その報せを聞いたまひろの父・為時は涙を流します。しかし、それは単なる嬉し涙だけではないようで……。

それを察してそっとしておいてあげる、まひろがまた良いですね。

母・ちやはが亡くなってからあんなにギクシャクしていたのに、ここ数話、この父娘の距離感が良い感じで見ていて胸がほっこりします。

なんといっても為時父さん、優しすぎ!世渡り下手だけど、あんなに情に厚い男性が父親であるまひろが、羨ましいです。

さて、父・兼家が亡くなり、後を継いだ嫡男の道隆ですが、まだ17歳の長男をいきなり高い位の職に就かせるのはどうかと思います。

周囲の貴族からやっかみもあるだろうし、いくら様々な才に秀でた若者とはいえ、

社会に出て働いた経歴が少ない者をそんな重責がのしかかる官職に就ければ、

それこそ世の中が乱れるというもの。

今までは品良く、時に優雅に振る舞っていた道隆ですが、ここに来て、父・兼家譲りの権力欲をむき出しにして、正直ガッカリです。もう少し賢い人物だと思っていたのですが……。

一方、道長は下々の民のことを考えて検非違使に関する改革案を出すも兄・道隆に却下されて思うような仕事が出来ません。

まひろも文字を教えていた庶民の子の親から叱責される始末。

お互い、良かれと思って行動しても上手くいかず、悶々と過ごす日々を送る二人は、やはりソウルメイトのような存在なのかもしれないと感じました。