『Destiny』(デスティニー)ドラマ第2話あらすじ 感想 ネタバレ 

Destiny 第2話について

「横浜地方検察庁」中央支部の検事・西村奏は、支部長・大畑節子に共犯の供述だけで裁判が持つと思っているのかと問い詰められました。

奏が担当しているのは違法薬物の売買事件で、横浜のとあるバーで違法薬物の取引が行われているとの情報を得た神奈川県警が現場のバーの個室に踏み込み、3人の男が現行犯逮捕されました。

その中の一人が民自党現幹事長・川越昭彦の次男とわかり、注目を浴びることになりましたが川越拓海は逮捕者3人の中で唯一薬物を所持しておらず容疑を否認しました。

本人の供述も取れておらず薬物の所持もなし、自供を取るか証拠をそろえるか、素人じゃないんだからと、厳しくいわれ、バカにされ、笑われました。

法に携わる人が、パワハラと言えるようなことを言って大丈夫なのでしょうか。こんなきつい言い方をされたらかなり傷つくと思います。

帰宅した奏は事件のことが頭から離れず、自供、証拠を探しました。パソコンでブログをみていてあることに目が止まりました。事情聴取の時、バーグノワールに行ったことがあるかと尋問すると、拓海は今回が初めてだと答えたのです。

帰宅した恋人・奥田貴志は、そろそろ結婚しない?とプロポーズして、返事を待たずに寝室へ行きました。奏は引き出しに入れておいたカオリの十三回忌法要の案内状を見ながら、12年前、貴志と出会った日のことを思い出していました。貴志は奏に生きる気力を取り戻させてくれたのでした。

2012年に出会ってから5年後の2017年に偶然に再会し、司法試験に受かったお祝いに二人で乾杯をして、それから1年後に付き合い始めたのでした。

12年前の事件以来笑顔が消え、やる気をなくしてしまった奏でしたが、素敵な人と出会えて本当に良かったと思います。

時が来れば次第に事件の記憶が薄くなって立ち直れるだろうと思っておりましたが、意外に早く救世主が現れました。奥田貴志は外科医ですが、優しい人柄が奏の心の病を治したのでしょう。

携帯電話の着信音が鳴り、知美からでした。

カオリの十三回忌、行くよねと言ってきて、奏はそのつもりだと返信しました。

もう終わりかもと言っておりましたがカオリの一周忌、三回忌、七回忌と集まるごと関係は元に戻っていきました。終わったはずの友情がまだ続いていたようでホッとしました。

違法薬物事件の基礎の決め手となる参考人聴取の相手は取引が行われたバーのオーナーでした。
事務官・加地卓也が参考人の田川がきたことを伝えに来ました。

田川はこれはお客さんの話でうちは巻き込まれた方だと言うと、奏は、承知していると答え、協力を要請しました。

田川は警察の事情聴取で被疑者の川越拓海とは面識が無いと言っていたことを確認すると知らなかったと答え、ラビランスというバーを知っているだろうと問いかけると表情がこわばったのを見逃しませんでした。

3年前に今と同じ場所で名前の違うバーを経営していて、それがラビランスであるという事実を突きつけると、認めました。

今の店はリニューアルオープンでした。さらに、中村栄一を知っていることを確認すると、前の店の常連だと答えました。

奏はパソコンで検索済みで、中村のSNSを見せました。

さかのぼってみると4年前のラビランスのパーティーに田川の姿があり、そしてその隣に写っているのは被疑者の川越拓海だったと言う事実を突きつけ、何故このことを隠していたのかと問い詰めると田川は口ごもりました。

ウソをつくのは構わないが、今のままでは違法薬物の取引を黙認していた、場所を提供し取引を手助けしていたとみなすしかないと、伝えました。

奏はやはり優秀な検事になっていました。いつも冷静で仕事熱心で細部についてもしっかり調べてまとめ上げます。

聴取が終わると、加地に起訴状を整えて追うように指示してカオリの十三回忌に向かいました。カオリの両親が梅田祐希・知美夫妻に挨拶をして、お礼の言葉を述べました。祐希と知美は奏は来なかったねと話しながら帰りました。

梅田祐希と知美が結婚して息子がいると言うのは驚きでしたが、祐希はお人好しでちょっとヘタレだった学生時代の印象とは違い、落ち着いた感じの男性に成長していました。

優しい人柄は変わりませんが、頼りがいのある、良き夫、良き父親と言う印象で知美が結婚相手に選んだのが納得出来ました。暖かく幸せそうな家庭を感じました。

奏はお寺に駆け付けましたが、もう誰もいなかったので、お墓参りに行くと、クリームソーダが供えてありました。

もしかしたら真樹がお参りしたのではないかと思いました。

そのあと、奏は久しぶりに大学を訪ねると、日曜日なのに学生たちの姿がありました。
学生の頃カオリがいつもクリームソーダを飲んでいた事や無邪気だった5人の姿を思い出していました。

そして、あの時、カオリと真樹に何があったのか、カオリの過失として処理された事故だったが、真樹は奏に何かを言ったが、何を言ったのか考えていました。

病院から野木真樹がいなくなり、藤栄銀行の封筒に入った診療代が置いてあったと看護師が医師に報告しているところへ奥田医師がやって来てどうしたのかと尋ねると、救急で運ばれた患者が勝手に病室を抜け出してしまったのだと説明しました。

連絡はつかないのかと問いかけると看護師はすみませんと言い、別の看護師が患者の家族が来ていると報告に来ました。

奏は教室の椅子に座って、試験の時に真樹にカンニングさせられた時の事を思い出していると、教室のドアが開き、そこには野木真樹が立っていました。

奏はどうしてここにいるの?と言って、カオリの十三回忌だって知っていたのか、お墓に行ったのも真樹?と問いかけました。

 


 

 

真樹は奏と呼ぶと、その声を聞いた途端あの頃に時間が戻り、会いたかったと声を掛けると奏は、何?それ、今頃何言っているの?今までどこにいたの?どこで何してたの?と泣きそうになりながら矢継ぎ早に問いかけました。

真樹は奏に検事になったのかと問いかけました。奏がバッジをつけていることに気が付いたのでした。

なったよと答えると、すごいな、頑張ったんだなと笑顔で称えました。

奏は自分たちがカオリのことを乗り越えるのがどれだけ大変だったかと、静かに、しかし、強く訴えました。そして、なぜ黙っていなくなったのかと問いかけ、今更会いたかったなんて言わないでと言いながら泣き崩れました。

真樹はごめんと言いながら近寄って泣くなよと頬に触れようとすると奏は避けました。
真樹が教室を出ようとすると、奏は慌てて止めて、あの時何と言ったのかと尋ねましたが答えずに、教室を出ていきました。

奏が家に戻ると、明かりが消えていったのでホッとしました。こんな気持ちのままで貴志に会いたくなかったのです。帰宅すると、貴志は寝ていたのでした。

奏は知美からのメールの返信をして、今日、真樹に会ったことをメールすると、すぐに電話が来ましたが知美の息子の学校の用意をしなければならなくて、後でゆっくり話すことになりましたが、真樹と会ってはダメだと強く念を押されました。

電話を切ると貴志が起きてきて、この前の話だけどと話し始め、今度はいつ休めそうかと聞くと、今の事件が落ち着いたらと答えました。

貴志はその時に奏のお母さんに報告しに行かないかと提案すると、奏もそうだねと答えました。

早くきちんと結婚して祐希・知美夫妻の様に暖かい幸せな生活をしてほしいです。

今、奏が本当に愛して大切に思っているのは貴志です。真樹は懐かしいのであって愛しているのではないと思いますし、奏と真樹はもう住む世界が違うように感じます。今後は会わない方がお互いの為だと思います。

誰にも傷ついて欲しくありません。

知美は奏が今日真樹に会ったと言っていたことを祐希に話しました。祐希も信じられないという表情で聞きました。

二人とも事情が分かっているから何も隠す事が無く話が早いです。奏に対する思いも、真樹に対する思いも学生のころと変わらず同じだと思います。

本当の友達です。

奏は益子と池口の自供の裏付けが取れたことを大畑支部長に報告し、川越拓海が共犯であることは間違いないと断言しました。

そして、勝てる自信はあると答えました。そこへ加地がやってきて先日の参考人が裁判では証言できないと言ってきて、あれは思い違いだったと言っていることを伝えました。

奏は信じられませんでした。そこへ電話があり大畑支部長が電話を受けましたが、川越拓海の弁護士が野木浩一郎に代わったのでした。

テレビをつけると、野木が、途中で弁護人が替わることは珍しくないと思うと話し、不当逮捕だといい、起訴はあり得ないと言い切りました。

野木は真樹の父親で、知美もテレビでこの映像を見ていました。
奏は同じような光景をどこかで見たような気がしました。

結局、川越拓海は処分保留で釈放され、その後不起訴が決定しました。
罪を犯しても弁護人次第で起訴されず、裁かれないなどということがあってはならないと思います。

弁護士は依頼人の為に弁護をすることはわかりますが、だからといって不正が許されるものではないと思いますし事実を隠すことが弁護ではないと思います。腹立たしいです。

弁護士・野木浩一郎のもとに、息子の真樹が姿を現し、父親に向かって、あなたにお聞きしたいことがありますと言って、時間を貰えますかと尋ねると、向こうへ行こうと言って促しました。

ずいぶん他人行儀な父と息子だと感じ、お互いに憎み合っているように思えました。
何年も会わないからと言ってもこんなに冷たい感じの親子も珍しいと思います。

野木浩一郎と息子の真樹はロビーで話をしています。

父親は、今までどこで何をしていたのか?家族がどれだけ心配していたのか考えた事はないのか?と問いかけると、それにはこたえずに、聞きたいのは元東京地検の検事・辻英介のことだと話を切り出し、20年前環境エネルギー汚職事件で逮捕寸前に自殺した。と話しましたが、

お前に話すことは何もないと言って相手にされませんでした。

その事件やその検事と真樹はどんな関係があって、それを知ってどうしたいのかが分かりません。

真樹は、なぜ、いつも失望させるようなことばかりする?と言う父親の言葉を聞こうとしないで、事実が知りたいだけで知らないと困ると言い放しました。

野木弁護士は何か裏がありそうですが、真樹が疑っているような殺人は犯していないと思います。

父も息子も信頼関係が無いから会話が成り立たないのだと思います。真樹が父親から真実を聞き出すには信頼できる味方を作らないと無理だと思います。

父親は、お前は誰かに頼まれたのかと疑いの目で見て、くだらない詮索をするなと言い、金を渡しました。息子の真樹は待てよと呼び止めて渡された札を投げ返し、あんたが辻英介を殺したんだろうと言い、俺はカオリをと言いかけて後ろを振り向くと、検事の奏と事務官の加地がいました。

奏が封印していた過去が突然押し寄せてきました。