『光る君へ』第13話「進むべき道」感想 ネタバレ

2024年3月31日放送
NHK大河ドラマ
『光る君へ』第13話「進むべき道」

 

光る君へ第13話では、前回より4年程、月日が流れたようですね。

一条天皇も成人となり、藤原道隆の娘・定子が入内。兼家の権勢は絶頂を迎えるも、彼には老いによる衰えが迫っていて、こういう点は、1000年前も今もそれほど変わりはないのだなと、平安の世が少し身近に感じられました。

今回、見ていて素晴らしいなと思ったのは、出演者(特に俳優専業の方々)の演技です。

まひろを演じる吉高由里子さんも道長役の柄本佑さんも道隆役の井浦新さんも、

それぞれ少しばかり年を重ねた様子をきちんと演技で表現していて、

さすがだなと思いました。

 

兼家役の段田安則さんの演技はその最たるもの。

老いてもなお、家の存続・繁栄にこだわり、それを道長に説いて聞かせるシーンには差し迫るものがありました。

死を間近に控えた人間の言うことは、時に、それを聞く人に大きな影響をもたらすことがあります。

平安時代よりだいぶ後の時代の話になりますが、豊臣秀吉や徳川家康も自らの死を間近に感じた時に、見舞いに来る大名たちに後を頼むと繰り返し言っていましたね。

 

それと同じものを、今回の兼家にも感じました。

 

兼家の家重視の政治信念が、道長へと引き継がれ、彼が権力の頂点に上り詰めた時にどうなるのか。

 

そして、それを見てまひろはどう感じるのか。

 

教科書で歴史を知ってるだけに、なんとなく予想がついてしまうのですが、

それはまだ先の話。

 

数年ぶりに思わず再会した道長とまひろのシーンで終わった第13話。

来週、どんな展開になるか、楽しみにしています。

『光る君へ』第14話「星落ちてなお」感想 ネタバレ