『光る君へ』第12話「思いの果て」みんなの感想 口コミ ネタバレあり

『光る君へ』第12話「思いの果て」

光る君へ 第12話 3月24日放送分について40代女性

為時と妾のなつめとの最期は、いいシーンでした。為時の優しさが溢れていました。しかし、一夫多妻が認められていた時代とはいえ、愛する人の妾となる決断は、まひろにとってはあまりにも残酷で、耐えられなかったと思います。

よりによって、嫡妻が倫子なら尚更で、まひろが道長の妾にはなりたくないと思う気持ちが理解できました。道長と決別したことで、まひろは益々文学の道に才能を開花させていってほしいと思いました。庚申信仰について描かれていて、当時の暮らしぶりに思いを馳せることができました。

 

 

 

50代女性

光る君へ第12話の冒頭で、為時の妾・なつめの死が間近となり、彼女の娘が呼ばれます。それがきっかけで、なつめの娘さわとまひろの親交がスタート。

さわは、どうやらまひろよりも身分または経済的には裕福な家の娘のようですが、まひろを姉のように慕っていて、その関係は、見ていてとても好ましく思えました。

一方、前回の最後、道長が父・兼家に何かを話そうとしているところで終わりましたが、あれは、左大臣家の倫子への婿入りの話を進めてくれるよう頼み込んでいたのですね。

まひろに妾として妻となって欲しいと言い、断られた直後にそんな行動を取るのだから、何だかヤケクソ感があり、やはり道長は、まひろより年上のくせに子どもっぽいなと感じました。

今回、印象に残ったのは、道綱の言葉です。彼は、父・兼家の妾である寧子の息子として、ずっと母を見て育ったのでしょう。だから、妾になる女性の辛さも知っていて、それを道長に教えます。

道長は、その言葉で自分がまひろにどれほど辛いことを願い請うたのか初めて知るのです。源氏物語は、紫式部という女性が描いた物語ですから、こういう妾の辛さが男性の口から語られることはありません。なので、道綱の言葉がとても貴重なものに思えました。

それでも、やはりまひろと道長には身分差があるので、彼女が道長の妻になるには妾になるしかありません。道長から文が来て、一度は妾になっても良いと思ったまひろでしたが、左大臣家の倫子のもとに婿入りするという話を道長から聞き、その思いも伝えられず……。

一方の道長は、それを聞いても妾でも良いから自分の妻になることを承諾して欲しいと心の内で願うのですが、ここでまた、すれ違う二人の心。この描写は、さすが恋愛ドラマの名手である脚本家の大石静さんの手腕が光っていましたね。見事でした。

 

 

 

「光る君へ」12話について 40代女性
道長は、まひろと違って高貴な家に生まれ恵まれた環境に育った倫子にとっても魅力的なのですね。男性からの求愛に一切答えず、父親からネコにしか興味がないと思われていた倫子は道長を婿にと望み、道長はまひろを諦めるため勢いで倫子の婿になりました。

まひろはあんなに嫌がっていた側室になっても道長と一緒に居たいと決意していたというのに…。気持ちがすれ違ったままの道長、まひろと何も知らない倫子の3人が気の毒に思います。更に道長の父・兼家を恨み呪詛するために、道長の側室になろうとする明子も登場。

貴族の男性同士の権力争いや呪詛が語られてきたこの話も、ようやく女性たちにスポットが当たり始め、源氏物語の世界らしくになってきました。

「光る君」が憧れの君を意味するなら、まひろの光る君は道長なのでしょう。互いに手が届かない距離に離れてしまった2人の関係は、これからどう変化するのか気になります。

 

 

 

光る君へ 第12話について 50代男性
父・為時が失職し貧しい家を立て直すため、まひろはお金持ちの貴族との結婚が必要だと父や親戚の宣孝から勧められます。婿候補として最近正室が亡くなり財力・知性と人望もある藤原実資(ロバート秋山)が登場したのは笑いました。

はじめはこんなに色黒な平安貴族がいるかと思いましたが、重要人物なのですね。残念ながらこの縁談は実資には不本意で破談となりましたが、まひろとのコンビは見たかった。
プライド故に側室はイヤだと思っていたまひろが、側室でも良いと気持ちを固めた途端、相手の道長が源倫子を正室に、同時に側室も持つ事になった今回は昼ドラじみた展開(夫談)でした。

正室の倫子はのんびりしてそうで肉食系、側室の明子は気位が高く道長の父兼家を恨んでいる様子。失意のまひろは倫子と親しく、これから女性同士で水面下で激しいバトルが繰り広げられそう。昼ドラ的展開になりそうですが、個性的な俳優陣の熱演もあって今後が楽しみです。

 

 

 

光る君へ<大河ドラマ> 第12話。40代女性

為時が職を失い、畑仕事に精を出すまひろ。はた目には落ちぶれた姫と見えますが、本人も言う通り楽しそうなのがすごい。そんな前向きさ、好奇心があるところが、その後の作家活動にはプラスとなったのかもしれません。しかしまひろに妾を断られ、すぐ倫子の元に向かった道長にはビックリ。まひろを好いていても、その生き方は冷静。兼家を超える権力者になる片鱗は、もう見えてきたようです。もともと道長を好いていた倫子。急な訪れにきっと心が震えたでしょう。おっとりしているようで、しっかり者で人を思いやれる倫子。好感を持っているだけに、まひろには辛い道長との関係の始まりは何とも切ないシーンとなりました。