『ジャンヌの裁き』第5話ネタバレ 感想

ジャンヌの裁き第5話について

 

検察審査会の廊下を歩きながら近藤弁護士が桧山のところに行ったことを聞いた越前剛太郎は心配して気つけるように言いました.

越前剛太郎、豹谷誠、高森健一、甲野美弥、鳥井千加子、根津信也、蛇塚保、神山わこ、馬木志摩夫、虎本守、戸川うさ美の11名の審査員で審議されていましたが今回は戸川に代わって新しい審査員が加わりました。

鈴女敦です。

今回の審査は「駒村学園教諭 食中毒による転落死事件」です。

事件概要:市立駒村学園教諭・葛城修治が食中毒によって倒れ階段から転落死。

申立人:葛城修治の姉・葛飾早苗

警察は食中毒による学校責任を追及しましたが検察で不起訴になりました。

葛城早苗は、当日弟は体調が悪い中で倒れた。それに、職場でいじめられていたと証言し、真実を明かにしてほしいと訴えました。

学園理事長・駒村文博から話を聞きました。当日はエビがつかわれていたので、アレルギーの葛城は給食を食べていないと言うのでした。そのことは姉も知っていたが、慰謝料を望んでいたと証言しました。

駒村は玄関を出ると、今更騒いでも何も出ないと笑いながら桧山に報告しました。
また桧山の名が出てきました。

桧山の仕事って何?審査会の邪魔をすることではないでしょう。

検察内部の人は誰も変だと思わないのでしょうか。

審査会の部屋には、越前剛太郎、近藤弁護士、根津信也が残っていました。

近藤弁護士が根津はどう思うかと問いかけると、虐めの有無には興味が無い、理事長が言っていたように金目当てだろうと答えると近藤弁護士はその言動に憤りを感じました。

根津が帰ろうとしたとき、理事長の秘書・橋本真緒が入ってきて、お話ししたいことがあると言って3人に話し始めました。

学校裏サイトがあったが、葛飾教諭が亡くなった後、サイトごと消されていたと言うのです。

剛太郎がスマホで検索するのを見た根津が裏サイトは学校名ではヒットしない。部外者が入れない様にパスワードが掛けてあったり、保護者や教師に見つからないように工夫されていると教えました。

さすがはゲームプログラマー、詳しいです。

いつも何かに怯えているようにおどおどしていて積極的に発言しないのに、珍しいと思いました。

以前は誰でも閲覧でき、そこに葛城教諭の事もいろいろなウソの内容が見られたと橋本真緒が怒りを露にしました。

こういうサイトは生徒が作るのかとの問いに橋本は、事件の後にサイトごと跡形もなく消えて、理事長から葛城教諭のパソコンを回収するようにと指示されたと答えました。

そして、誰かと通じていることを感じていたのでした。その誰かは桧山だと思います。

サイトを作った可能性があるのはふたり、ひとりは、物理教員・河村恵子で理事長のご機嫌取り。もう一人は理事長の息子、化学教員・駒村悠斗です。

何処の職場にも上司のご機嫌取りばかりしている河村のような人はいるものだと思いました。

根津が校内の防犯カメラの映像は見ることが出来るかと問いかけると用意できると答えました。

今回は根津がいろいろ提案して積極的に働いています。自分の知識が生かせると思ったのか、事件の内容に興味を持ったのか理由はともかく事件をしっかり捜査するのは好ましい事です。

駒村悠斗が仕事をしていると父親の学園理事長がやってきて有力者たちとの交流の場に出席することを指示しましたが、学校の仕事を理由に拒むと杖で叩かれ、指示に従いました。

息子を自分の所有物だと勘違いしていて思い通りにしようとする父親はよくいるようですが周囲の人が言っても聞かないのでしょう。

根津は掲示板王国の駒村学園―裏掲示板を見ています。

近藤弁護士が剛太郎に警察の捜査では食中毒も疑われていことを話し、こちらの動向は全て筒向けになっていることを懸念しながら話していると剛太郎が叫び声をあげました。根津が入り口に立っていたのでした。

徹夜で裏サイトを探した様で、疲れ果てていました。かなりやる気になっています。良いことですがどうしたのでしょう。別人の様です。気のせいかもしれませんが、男らしいくて頼もしく感じます。

根津は学校の裏サイトは見つからなかったがスクショらしき画像があったと言って見せました。

審査員たちに関係者たちの証言から分かったことを審査会会長の剛太郎が話しました。
どの職場にも人間関係のゴタゴタは有る。

食中毒からいじめに論点がすり替わっている。

今回は事故と言うのが妥当な判断などの意見が出されました。

審査員の一人がいじめの立証なんかできないと言うと、根津は立ち上がって、心の傷は目に見えないのにその痛みに耐えて踏ん張っているのに学校はいつもいじめはなかったと言う。

いじめは人間の尊厳を否定されることなのだ、ひとりでじっと耐えるしかないのだと強く訴えました。

 

 


根津のこの訴えに、審査員たちは驚いた表情で話を聞きました。皆無言です。

審査員の中には根津がいじめられていたことを察した人もいました。

自分がいじめられた経験があったから、他人事とは思えなかったのだと思います。

剛太郎が帰宅すると近藤弁護士が迎えました。娘・幸がみんなで手巻き寿司をしようと

誘って近藤弁護士と剛太郎の元妻・草壁佐和子も来ていたのでした。

5人で手巻き寿司を食べました。
佐和子と近藤弁護士は桧山のことで知り合いだったのでした。

剛太郎ファミリーのシーンはいつも和やかでほっこりした気持ちになります。

新聞記者の佐和子はつかんだネタは全部提供すると言って、ここ1年の桧山の動きを提示しました。

医師会会長、商工会議所会頭、教育長などのトップの人間との繋がりがあり、桧山と駒村理事長との関係も調べているのでした。

桧山の内通者は根津を疑っていましたが違いました。

剛太郎、近藤弁護士、根津の3人は気が付いたことがあると言ってきた橋本真緒を訪ねました。

葛城教諭が亡くなって以来、駒村悠斗教諭が夜中まで残業していてテストの作成が追いつかないのではないかと言うと根津は葛城教諭にテストを作らせていたのではないかと疑いました。

近藤弁護士はその証拠が見つかればというと、橋本は葛城教諭のパソコンは処分されていると答えましたが、剛太郎はいつも仕事を家に持ち帰っているといっていた姉・葛飾早苗の言葉を思い出して葛城教諭のパソコンを持ってこさせましたが。パスワードが分かりませんでした。

姉が諦めようとしましたが、根津は諦めないで葛城教諭の無念を晴らさせてほしいと申し出ました。

映像を見た根津が誕生日をパスワードに打ち込むとファイルがひらきました。
操作していた根津の手が止まり、そこには嘆願書がありました。

 

今回の事件の捜査は根津が中心になっていると思います。
残業している駒村悠斗教諭のところに橋本が来てデスクの前に座りました。数々の仕事を葛城教諭にやらせていたことを確かめるとあいつが勝手にやったことだと言い訳しましたが、橋本は信じませんでした。

悠斗教諭があんたに教諭の大変さが分かるかと問いかけると、橋本は分からないから検察審査会で話して欲しいと頼みました。

駒村悠斗教諭が検察審査会で証言しました。

 

根津が、学校裏サイトで葛城教諭を誹謗中傷していたのはあなたですね。と確認すると記憶にないと答えました。

デジタルタツーが完全に消えると思っているのかと問いかけ、いじめた側の証拠も残ることを伝えました。仮にそうだとしても彼の事故の件とは無関係だと言おうとしましたが、根津はそうは言わせませんでした。

剛太郎が葛城教諭の海老アレルギーのことを知っていただろうと確認するとエビは食べさせていないと答えようとしましたが、食べさせたのはカニだったことを承知していると話しました。

エビアレルギーの人はカニでも同じ症状が出る可能性がある。と看護師の審査員・神山が発言しました。

いろいろな職業の人がいると専門知識が生かせる利点があると思いました。

根津が司法解剖の報告書に乗らなかった写真を見せました。

剛太郎が専門の人に見てもらおうと言い、近藤弁護士は検視結果には食中毒の事しか記載が無かったこと、食中毒ではなかったがアレルギー反応が出ていたことを話しました。

根津が当日の防犯カメラのカニ缶をきれいに分別している河村教諭の姿が写っていたことを伝えました。

剛太郎は葛城教諭が教育委員会に訴えを起こす準備をしていたことを伝えました。

 

悠斗教諭は、キャパを超えていたが葛城教諭から、学園を背負って立つ立場だと言われたことで、プレッシャーに押しつぶされそうになったが、全部葛城教諭がやると言ったので雑務を全部やってくれと言うと、分かったと承諾してB組の雑務をすることになったのでした。

いじめは広がり、エスカレートしてかに入りの特製ポタージュを飲ませたことを白状しました。でも、死因は事故だと言い張りました。

仕事をしないと言ったのならいじめもあり得ると思いますが仕事を全部すると言ったのですから、虐める理由にはならないと思います。

理屈に合いません。

剛太郎が根津に声を掛けると嘆願書の映像を見せました。駒村悠斗のための嘆願書でした。

教職者が過酷な労働環境のもとで本来の力を発揮できないことは社会の損失であり、激務のストレスで陰湿ないじめをしてしまう教師たちもイジメの被害者だと考え、改善を求める内容でした。

中等部からの親友だった葛城と悠斗が仲良く笑顔で写っている写真もパソコンに残っていました。

悠斗は言葉なく涙を流しました。

不起訴相当5票、不起訴不当5票、残ったのは剛太郎の判断でした。剛太郎が不起訴相当でした。

剛太郎は不起訴相当と判断した理由を説明しました。

お姉さんが言っていたとおり、虐めは有ったが葛城先生は自身の事だけだはなくいじめが生まれる環境を悲観してその根源に立ち向かおうとしていたといい、根津は弟さんは自分とは違ってとても強い人だったと言いました。

今回の根津もとても強い人だと思いました。別人の様でした。

根津がいなかったら捜査は進められなかったでしょうし、解明できなかったと思います。本当に頑張りました。

申立人・葛飾早苗は納得した表情で、感謝の言葉を述べて頭を下げました。

近藤弁護士は、被害者を救う道は必ずある。いじめによる過失致死を改めて告発するのならお力になりますと言いました。

悠斗が帰ろうとして玄関を出ると、父親の駒村理事長が車から降りてきて杖で叩きながら、怒りを露にしました。悠斗はその杖をつかんで立ち上がり、睨み付けて無言で立ち去りました。

検察審査会の事務員・小泉花がいいチームですね、と根津に声を掛けると、根津は笑顔で、はい、と答えました。

近藤弁護士のスマホに草壁佐和子から着信があり、桧山にやられたと言ってきました。
駒村理事長に会った日にちも場所も特定できたのにホテルの防犯カメラの映像が全て削除されて、この事件のコアな部分も表ざたにはできないと思うと言うのでした。

過去に桧山が担当した収賄事件があって起訴になりそうな事案をちからでねじ伏せて不起訴にもっていったことがあるというのです。被疑者の名前は甲野慎作。審査員・甲野美弥の夫です。

この日から甲野美弥は姿を現さなくなりました。

近藤弁護士はずっと私達を裏切っていたかもしれないのに怒らないのかと尋ねると、

剛太郎は人間はちょっとしたきっかけでどっち側にも転ぶと思ったと言うのでした。

息子の賢太郎を迎えに行くと、一緒に遊んでいたのは桧山でした。

 

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